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ミャンマー・バガンでは中国製の電動バイクしか借りれず、しかも遭難リスクがあるって話

こんにちは。大型免許の更新時、深視力という立体覚の検査をなかなかパスできずに、30回くらいやり直してようやく更新できたボクです。途中で諦めて、「大型免許はもういいです」と申し出たのですが、「大型免許は今はなかなか取れないよ。外で休んで目を休ませて来なさい」と促されました。なんと優しい検査官でしょうか。
というわけでミャンマーのバガンでレンタルバイクを借りました。バガンでは免許証不要でバイクが借りれます。
バガンでの移動はバイクがとても便利ですが、危険も潜んでいますよ、って話です。
バガンではバイクが無いとパコダを見れないって本当か?

バガンには何千個ものパコダがあります。そのパコダはバガン全体に散らばって建っています。
ほとんどのパコダはコンクリートで舗装された幹線道路から脇道に入った場所にあります。
その脇道は幅2m程の砂道、車が通れない道も多数あります。なのでパコダを見て回るには、通常、自転車かレンタルバイクを借りることになります。
自転車にするかバイクにするか、体力と相談して決めればいいと思います。自転車の場合、気温38度の直射日光の下をスタックしながら突き進む気力体力があれば借りてもいいと思います。ニャウンウーからパコダがあるオールドバガンまで往復10キロですから、頑張れば大丈夫かと。実際、自転車で滑走している旅行者も数名見かけましたから。
バガンでレンタルバイクを借りる方法

バガンでのレンタルバイクは電動バイクしか借りることができません。政府の指導により、レンタルバイク屋さんはガソリンで動くバイクを貸してくれません。どんなに頼んでも無理でした。
レンタルバイク屋さんはニャウンウーの街中に沢山あります。バイクは中国の「緑佳」というメーカーと「想なんとか」というメーカーの電動バイク(EーBIKE)しかありません。ですが、ほぼ「緑佳」の独占市場と言っていいです。100台中98台くらいは緑佳です。
この緑佳には2つのタイプがあります。違いはバッテリー容量で、走行距離50kmと80kmのタイプ。車体も50kmタイプは上の写真の通りほぼ原付サイズ。80kmはちょっと大きめで、日本でいう125ccサイズ。50kmタイプが一般的で、80kmタイプは探し回れば見つかります。
レンタル代金は50km→1日5000チャット(約400円)、80kmタイプ→1日7000チャット(約560円)です。
借り方は、用紙にパスポートナンバーとか宿泊先などを書いて、レンタル屋さんに現金を支払うだけ。パスポートを預ける必要はありません。免許証不要です。
電動バイク(E-BIKE)使用感

道路が上の写真の状態ですから、乗り心地はいいはずありませんね。私は普段ホンダAPEに乗っていますが、まぁ違いが判りません、全然気になりません。
私は50kmタイプと80kmタイプの両方とも借りましたが、どっちもフルアクセルで時速45kmです。軽い上り坂で30kmとか。あまりの馬力の無さにバッテリーがヘタっているのかと、走行距離を気にして運転していましが、謳い文句の通り50km,80km走りました。
運転する際の注意点

1 遭難注意
パコダは無数にあります。クモの巣のように張り巡らされた砂道を通って、不人気パコダ(誰もいないパコダ)が100個単位で見つかります。パコダ巡りに夢中になって迷路をさまよっていると、やがて道幅が50cmくらいになり、最後には砂の吹き溜まりになって原野の真っただ中で身動きが取れなくなります。軽い遭難です。バイクを置いて歩けばいいのですが、戻って来れる気がしません。





細い道に入り込んだら、「どこかに繋がるだろう」と考えずに勇気をだして戻った方がいいです。私は3時間、砂の中をさまよいました。
2 鋭いドゲトゲの植物に注意


ものすごく攻撃的な植物がそこら中に生えています。タイヤに刺さったらあっけなくパンクですね。踏むとスリッパを貫通して足にチクチク刺さります。
スリッパだと生傷が絶えませんので、冒険好きな方は靴がいいと思います。
3 砂でスリップ&スタック

普段バイクやスクーターに乗っていない方は転倒に注意が必要ですね。パコダを探していると、1度や2度は必ずスタックします。転んでもケガをしない程度の低速で走った方がいいです。
4 バイクは当日19時に返却

殆どのレンタルバイク屋さんは19時までに返却することが条件です。夜間に充電するのが理由とのこと。私は宿でレンタルしましたが、やっぱり19時返却でした。
どうしてもライトアップされたパコダや深黒に光る群星が見たくて、レンタルバイク屋さんから翌朝7時の返却で借りることができました。交渉の余地はありそうです。
5 バガンでのみ運転OK

バガンから出てはいけないらしいです。借りるときに言われました。もしツーリストポリスに見つかると、どういうお仕置きがあるかは不明です。
バイクだから行けたところ

木に屋根を付けたレストラン

大黒柱の自然木

ミャンマー料理。それはそれは辛い。口をすぼめるほど酸っぱい。ドクダミの風味が新鮮。

サトウキビジュース。ライム風味スッキリ味。500チャット(40円)

サトウキビ絞り機

パコダ群

無名だけど立派なパコダ

朽ちたパコダ。ゆっくりと時代の流れに身を任せたパコダに惹かれます。

毎日通ったTHA KYA PONE

THA KYA PONEは昼寝ポイント

オールドバガンの何とか寺院。有名らしく人がいっぱい。

何とか寺院の下はイラワジ川。

ここはオススメのサンセットポイント。この船で向こう岸まで渡れる。片道1500チャット(120円)。

夜中のバガン駅、終電も終わったのにホームでスマホしている人。このまま朝までいるのか?
バガンのレンタルバイクまとめ

- バガンのバイクレンタルは中国製の電動バイク(E-BIKE)オンリーだが、性能には問題なし
- パコダ巡りでは遭難に注意
- トゲトゲ植物でのバンク注意
- 砂道はスタックし、ハンドルを取られて転倒する
- バイクは19時返却が基本
- バイクでバガンから出てはいけない事になっている
- 走行距離50kmのバイクは1日5000チャットが目安
